Sexual Reproduction
有性生殖
生物には、遺伝子の多様性を生み出し、環境の変化や病気に対して生き残りやすくするために、オスとメスに分化する戦略をとるタイプのものがあります。私たちホモサピエンスもそうです。
生殖とは
生殖とは、生物が自分と同じ種類の新しい個体(子孫)をつくり、命のつながりや種族を維持する働きのことです。生殖の仕組みには、大きく分けて「有性生殖」と「無性生殖」の2つがあります。
- 有性生殖
- オスとメス(雌雄)が関わり、精子や卵などの「生殖細胞」が合体(受精)して新しい個体をつくる方法。
- 両親の遺伝子が混ざり合うため、子孫にさまざまな個性(多様性)が生まれます。環境の変化に強いというメリットがあります。
- 例: ヒトやイヌなどの動物、アサガオやサクラなどの種子植物。
- 無性生殖
- 受精の仕組みに関わらず、親の体の一部がそのまま新しい個体になる
- 1個体だけで短時間に数を増やせます。子は親のクローン
- 方法
- 分裂:体が2つ以上に分かれる(ゾウリムシ、アメーバなど)
- 出芽:体の一部に芽が出て、それが大きくなって独立する(ヒドラなど)
- 栄養生殖:根・茎・葉などの栄養器官から新しい個体ができる(ジャガイモなど)
生物グループとオス・メスの決定プロセス
- 哺乳類(XX , XY)
デフォルトはメス(XX)。Y染色体のシグナルと男性ホルモンでオス化する。
- 鳥類(ZZ, ZW)
哺乳類と同様に性染色体による遺伝的メカニズムで決定されるが、哺乳類とは異なるZW型という仕組み(オス:ZZ、メス:ZW)をもち、受精した瞬間にZZ(オス)かZW(メス)かが決まる。同型(ホモ)と異型(ヘテロ)の関係が哺乳類とは逆で、オスの染色体が 同型(ZZ)で、W染色体 女性ホルモンが働いてメス化する。
- 爬虫類(ワニ、ウミガメなど)
- 性染色体ではなく卵が育つときの「温度」によって決まる仕組み(温度依存型性決定:TSD)を持つ種類が多く存在(例:カメは温度が高いとメスになる)。
- 一部のトカゲやヘビなどは、哺乳類や鳥類と同様に性染色体(XY型やZW型)で性が決まる(遺伝型性決定)
- 魚類(クマノミなど)
生まれたあとも、周囲の環境や群れの状況に応じて大人になってから性転換する種が多い。