本稿は、『インタフェースデザインの心理学』の最初の数章(第14、19、20、22章)を読んで、デザインについて考えたことをまとめたレポートです。
UI/Webデザインやイラスト制作において、ユーザーが画面をどう見ているかを知ることはとても大切です。
今回読んだ章は、「人は画面をどう見るか」「どうやって文字を読むか」「記憶の限界はどこか」という、デザインの基本を考える上での良いヒントになりました。まだ本の初めの部分ですが、気づいたポイントを簡単に整理します。
本書の第14章では、「文章を読むこと」と「それを理解すること」は同じではないと述べられています。どれだけ文字が画面にきれいに並んでいても、長すぎる文章や難しい表現は、ユーザーが文字を目で追っているだけで、内容は頭に入っていきません。
このことは、UIやWebデザインにおける「画面上の文章の書き方」において非常に重要だと感じました。一般的なユーザー向けのウェブサイトでは、説明文などの一文を短くシンプルにまとめ、誰もが直感的に意味を理解できる「読みやすさ(可読性)」を意識したデザインが大切であると分かりました。
本書の第20章では、人間の短期的な記憶が一度に記憶できる情報の数は、基本的には「4つ」までであると述べられています。
例えば、本の中では「日本の電話番号(090-XXXX-XXXX)」が3つのグループに分けられていることが、この理論の例として挙げられています。
これを読んで、中国の携帯電話番号も全く同じ仕組みだと気づきました。中国の番号は11桁ありますが、みんな自然に「3桁・4桁・4桁(180-XXXX-XXXX)」のように3つのグループに分けて覚えています。国が違っても、人間の記憶の限界に合わせて情報が整理されていることが分かります。
この「4つまで」というルールは、現代のUIやWebデザインでもとても重要です。例えば、スマートフォンのアプリのメニューや、Webサイトにあるカテゴリーの数も、だいたい4つから5つに整理されていることが多いです。情報をむやみに増やすのではなく、4つ以下にグループ化して画面をすっきりさせることが、ユーザーにとって見やすいデザインにつながると感じました。
本書の第22章では、人間にとって情報をゼロから「思い出す(想起)」ことよりも、画面にある選択肢を見て「認識する」ことのほうが遥かに簡単だと述べられています。人間の記憶への負荷を減らすためには、ユーザーに自発的に思い出させるような設計を避ける必要があります。
この理論は、現代のUIやWebデザインにおける、ユーザーの記憶の負担を減らす設計に深く関わっています。例えば、ユーザーに文字をすべて考えて入力させるのではなく、ドロップダウンの選択肢を用意したり、オートフィル(自動入力)の機能を導入したりすることで、ユーザーが「見て認めるだけで操作できる」親切な設計を意識することが重要だと分かりました。
これらの心理学の法則を意識して、これからのWebデザインに活かしていきたいです。